2010年 05月 09日
前にも、どこかで捨てるということについて言及したかと思う。 ここ数年、僕のテーマだ。 まあ、そんな大きな意味じゃない。所謂ゴミの話、整理整頓の話。 でも、逆にその行動にまつわる考え方は、人生観や社会観にも通じる話であり、一人で勝手に興味を持っている。 僕も、以前はなんでも取っておきたがる人間だった。 「まだ、使える」「いつか使うはず」そして、「もったいない」 そんな、最悪の分別基準をもって、整理整頓を始めると、迷ったものはすべて保留される。 要するに、捨てられることはない。 しかし、それらのすべては必ず「要らない」ものなのだ。 「使えるのも」と「使うもの」は全く違う。 そもそも、整理整頓とは今ある混沌とした状況を打開すべく、行われる革命であって、なぜそれが必要かと言えば、システムを刷新したいからである。明らかに要らないものを捨てるのは、単なるゴミ出しであって、整理整頓ではない。また、使用中の散らかった物をあるべき位置に戻すのは片付けであろう。 整理整頓に挑むにあたって、おそらく一番やってはいけないことは、 「とりあえず、綺麗にしていこう」 つまり、目標を持たずに出発すること、これならやらない方がいい。 目標を持たずに出発すると何が起きるか、 「使える」「いつか使う」「もったいない」というステッカーを「絶対使わない」もの達に貼り続けることになる。 要するに、相手の顔を見て個別に状況を判断している。もっと言えば、判断を放棄している。 「使える」「いつか使う」「もったいない」という考え方は、まさに意図的な思考の停止に他ならない。怠慢に他ならない。 捨てるという卑劣な行為から自分を守りたい。不必要なものを所有してしまったのかもしれない自分を、受け入れがたい。そんな、中途半端な思いではおそらく整理整頓はできない。整理整頓とは、むしろすべてをリセットする、すべてを消去することにさえ近い。一つ要らないものを取っておくくらいなら、すべてをゼロにした方が良いかもしれない。 少し、極端な言い方だが、その位の思い切りの良さが必要だろう。 では、どうすればそこまで思い切りよくなれるか、それが目標とわかり安い判断基準だろう。 続く、
by torumuramatsu
| 2010-05-09 12:45
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